学会情報

2021年春季学術大会 高校生ポスターセッション(発表募集)について

日本地理学会2021年春季学術大会では,下記の要領にて高校生ポスターセッションをオンラインで実施します.高校生のみなさんが地理学に関連する研究を発表し,他の参加者(研究者,教員,大学院生,大学生,高校生など)と交流する機会です.高校生のみなさんの参加をお待ちしております.

今回も,オンラインで開催します.ポスターおよび説明の動画(あるいは文書)を特設サイトで公開し,発表に対する質問・コメントを受け付けます.発表者は,質問に対する回答を作成し,同サイト上で公開することとします.

〔発表申込締切〕    2021年1月11日(月)23:59
〔ポスターの公開期間〕 2021年2月23日(火)~28日(日)
〔回答の公開期間〕   2021年3月26日(金)~28日(日)
〔場所〕 オンライン:高校生ポスターセッション用特設サイト(アドレスは後日通知)

セッションのイメージ(サンプル)を下記アドレスからご確認いただけます.
https://sites.google.com/view/ajg-high-school-poster-2020s/sample

発表を希望される方は,下記の内容を熟読の上,ご参加ください.

〔対象者〕
*高校生(個人またはグループ)
*グループ発表(連名)は可能です.ただし,グループに高校生以外を含めることはできません.
*所属する高校の教員(地理歴史科指導教員,教頭,校長など)が申し込んでください.(高校生の課外活動として学校でサポートしていただくためです.)
*より多くの高校から参加いただくため,1校あたり3題までにご協力ください.
*ポスター発表は1人につき1題を原則とします.ただし、本人が筆頭ではない連名発表との重複は差し支えありません.
*複数の学校の生徒によるグループの場合は,代表高校の教員が申し込んでください.
*発表内容は,オリジナルなものに限ります.過去に発表したものや,他の学会等での発表と同一の内容の発表は認めません.
 *発表者(所属),発表タイトル,発表要旨は日本地理学会のホームページで公開します.

〔申込に必要な情報〕
1) 発表タイトル
2) 筆頭発表者および連名発表者全員の氏名・学校名・学年
3) 申込者(教員)の連絡先(学校名,職名,メールアドレス)
4) 発表要旨(400字以内.研究の目的,対象,データ,方法,結果,考察等を簡潔に記したもの)

〔申込方法〕
下記フォームにアクセスし,必要事項をご記入ください.
 https://forms.gle/pJJzJH1vmpJ6DGz37

〔申込締切〕 2021年1月11日(月)23:59

〔採択通知について〕
*発表の可否は1月21日(木)までに申込者(教員)にお知らせします.
* 発表者(所属),発表タイトル,発表要旨2月上旬に日本地理学会のホームページで公開します.
*採択後のキャンセルはやむを得ない理由を除きご遠慮ください.

〔ポスターおよび発表動画について〕
*発表が採択となった場合には,研究発表ポスターおよび発表の内容を説明した動画(または文書)を掲出してください.提出方法は採択通知の後にお知らせします.
*提出の締め切りは2021年2月14日(日)23:59です.
*高校生による研究成果(研究の目的,対象,データ,方法,結果,考察等)をわかりやすく示してください.
*高校生による現地調査などの結果を歓迎しますが,資料調査の場合もオリジナルな成果を示してください.また,資料引用の場合は出典を示すなどの研究のルールを守ってください.
*ポスターはA版縦長のフォーマット,ファイルサイズは20MBまで,PDF形式で提出してください.
*会場での説明に代わるものとして,ポスターの内容を説明する動画(または文書)を提出してください.
*動画はポスター発表を行っている様子を撮影したもので最大5分,ファイル形式はMP4やMOV等とします.文書の場合は1500字以下のテキストデータとします.

〔質疑応答について〕
*ポスターおよび動画を公開する特設サイト上に,質問やコメントを受け付けるフォームを用意します.期間内に書き込まれた質問を学会がとりまとめ,3月9日頃までに発表者に通知します.
*発表者は,質問に対する回答を,文書で作成してください.
*回答文書の提出締め切りは2021年3月19日(金)23:59です.
*提出された回答を,特設サイトで公開します(回答の公開期間:2021年3月26日(金)~28日(日)).

〔交流会について〕
 発表者の交流会(オンライン)の開催を検討中です.開催の可否も含め,詳細は後日発表者に通知します.

〔優秀発表賞について〕
*高校生ポスターセッションでの発表は,優秀発表賞(会長賞・理事長賞)の選考対象となります.なお,受賞者名・学校名は日本地理学会ウエブサイト上に掲載されます.発表は5月中を予定しています.

〔証明書について〕
*高校生ポスターセッションでの発表1題ごとに1通「発表証明書」を発行します.ただし,複数の学校の生徒によるものの場合はご相談ください.発送は4月中を予定しています.

〔個人情報の取り扱いについて〕
*ポスター発表をする高校生の氏名と学校名は,発表題目とともに日本地理学会のウエブサイトに掲載されます.
*その他の連絡は申込教員を経由します.

〔問い合わせ先〕
高校生ポスターセッションに関する問い合わせは,下記フォームにご入力ください.
https://forms.gle/zECroaHvbuw1LNwz7

これまでの発表者・受賞者リスト
https://www.ajg.or.jp/20190316/5238/

G空間EXPO2020 日本地理学会主催シンポジウム「“まんなか”からまちおこし――日本の中心・重心(へそ)を地域資源として」 開催

公益社団法人日本地理学会では,2020年12月10日(木) 13時30分~15時30分,G空間EXPO2020において,「“まんなか”からまちおこし――日本の中心・重心(へそ)を地域資源として」をオンラインで開催します.

概要:日本の“まんなか”には,位置や人口,経済など,様々な指標による中心や重心(へそ)があります.そのような中で,日本のへそを地域資源とされている自治体のみなさまから,中心地であることに関するコメントや,地域振興などにつなげる取り組みについてご紹介をいただきます.「日本のど真ん中自治体」がどこであるかについては,テレビ番組でも取り上げられ,国民的な話題として関心を集めているところです.
それを背景に私たちは,ツーリズム,地域おこし,日本の中心などをキーワードに,学術的視点からの「日本のど真ん中自治体ミニサミット」のような位置づけで本シンポジウムを企画しました.この場を利用して日本の中心を称する自治体や専門家,聴衆の皆様がオンラインで交流できることを願っております.

形式:講演,パネルディスカッション

日時:2020年12月10日(木) 13時30分~15時30分

会場:オンライン(ZOOM+YouTubeによる配信)
   YouTubeにおけるシンポジウムの動画はこちら

参加費:無料

申込先:日本地理学会企画専門委員会(mannaka.sympo@gmail.com)
(※メールでのお申込み受付後に、オンライン会場への接続情報をお知らせします)

プログラム:
趣旨説明 山田晴通 氏(日本地理学会企画専門委員長・東京経済大学教授)
講演 中埜貴元 氏(国土交通省国土地理院主任研究官)
プレゼン① 群馬県渋川市
プレゼン② 長野県上伊那郡辰野町
プレゼン③ 兵庫県西脇市
基調講演 戸所隆氏(日本地理学会元会長・高崎経済大学名誉教授)
パネルディスカッション 司会 太田弘氏(慶應義塾大学講師)

※ライブ終了後に録画ファイルをオンデマンド配信する予定です.

プログラム・申込案内: ダウンロードはこちら(PDF)
シンポジウムご案内: ダウンロードはこちら(PDF)
G空間EXPO2020のオンライン会場はこちら

「特別セッション」の申し込み期限に関する修正

地理学評論11月号にてお知らせいたしました,日本地理学会2021年春季学術大会における「特別セッション」の申し込み期限等に、誤りがありましたので修正させていただきます.

(正)11月26日(木)までに集会専門委員会宛(学会事務局気付け)に送付して下さい(メールでの送付も可).特別セッションの採択は11月28日(土)の理事会で決定し,代表コンビーナに採否を通知します.

(誤)11月5日(木)までに集会専門委員会宛(学会事務局気付け)に送付して下さい(メールでの送付も可).特別セッションの採択は11月7日(土)の理事会で決定し,代表コンビーナに採否を通知します.

なお,このような学会発表などに関する重要な情報を皆様にお伝えする場合,みな様のメールアドレスを事務局にお届けいただけると,より円滑かつ迅速に進めることができると考えられます.頻繁に情報を流すという使い方はいたしませんので,ぜひ,メールアドレスの登録をお願いいたします。アドレス登録は,学会事務局(office@ajg.or.jp)にメールでお知らせいただくか,「日本地理学会会員名簿」綴じ込みの訂正カード,名簿発行年の地理学評論3号綴じ込みの会員名簿への掲載について(確認と訂正)カードにご記入の上、お送り下さい.

2021年日本地理学会春季学術大会(オンライン)のお知らせ(第2報)

 

日本地理学会2021年春季学術大会は,東洋大学での開催を予定しておりました.しかし,現在のところ,新型コロナウイルス感染症の収束が不明確なため,会場を確保してプログラムを編成することが非常に困難な状況にあります.このため,10月3日に開催された理事会において,2021年春季学術大会の東洋大学での開催を断念してオンライン開催に切り替えることが決まりました.巡検・研究グループ集会は実施いたしません.本大会で発表を希望される会員は,日本地理学会ホームページの「発表予定者へのお知らせ(2020年12月中に掲載予定)を参照の上,2021年1月8日(金)正午~22日(金)正午の間に登録を行って下さい.

1.日程

2021年3月26日(金)~28日(日)の期間に実施します.この間に、前会長講演も実施します.ただし,高校生ポスターセッションは異なる日程を含む可能性がありますので,その詳細は学会ホームページで公表します.

2.会場 オンライン

3 発表様式

研究発表には,シンポジウム発表・一般発表・高校生ポスターセッションがあります.シンポジウム発表では,会員のほか,責任者(オーガナイザー)の同意がある場合に限り非会員でも発表できます.一般発表の発表者(連名の場合は筆頭発表者および報告者)は,日本地理学会の会員に限ります.高校生ポスターセッションは,高校生であればどなたでも応募できます.

(1) シンポジウム発表

テーマは広く公募し,理事会で承認されたものとします.これまでの「公開講座」は,公開のシンポジウムとして継続します.応募の際には,タイトル・オーガナイザー名・趣旨・連絡先・発表者数を明記して下さい.可能であれば発表予定者名も記して下さい.発表者はオーガナイザーが選定し,Zoom等を用いて発表・議論をしていただきます.

(2) 一般発表

一般発表には,口頭発表とポスター発表がありますますが,いずれの形式も発表としては同格です.一般発表では,筆頭発表者もしくは報告者1名につき,口頭発表およびポスター発表を通じて,発表できる演題は1題です.「シンポジウム発表」との重複はこの限りではありません.なお,一般発表では,関連する複数の発表を連続する時間帯・場所にまとめることができます(グループ発表).

口頭発表においては,「地形」「都市・交通」「地理教育」などの通常の発表区分(セッション)とは別に,特定のテーマに関する「セッション」が設けられておりましたが,既存の発表区分との違いを明確にするため,本大会から,名称を「特別セッション」に変更いたします.特別セッションのテーマとコンビーナは,下記のように公募といたします.特別セッションでは,分野の垣根を越えた活発な議論が展開されることを期待します.

・ 口頭発表

Zoomを用いて発表・議論をしていただきます.Zoomの利用方法などに関する質問等には対応できませんので,各自がその使用方法をマスターした上で御参加下さい.特別セッションにおいては,発表順の決定と座長の指名はコンビーナが行うほかは,一般発表の口頭発表と同様に行っていただきます.

・ ポスター発表

オンラインで閲覧可能なポスター(pdfファイル)を用意していただきます.ポスター発表では掲示板を設定し,質問などを受け付けたいと思います.

(3) 高校生ポスターセッション

オンラインで閲覧可能なポスター(pdfファイル)を用意していただきます.質疑応答の場を設け,会長賞・理事長賞等を授与する予定です.

4 発表申し込方法など

すべての研究発表について,発表申込みが必要です.期間内に申し込みが完了していない場合は,受理されません.発表申し込み期間は,2021年1月8日(金)正午~1月22日(金)正午といたします.

シンポジウムの公募の締め切りは2020年12月7日(月)正午といたします.応募される方は,上記した必要事項を記入した電子メールを日本地理学会事務局(office@ajg.or.jp)にお送り下さい.採否については1月8日(金)までに応募者に通知いたします.責任者は、発表者名と演目を発表順に記したリストを,1月22日までに学会事務局気付で集会専門委員会までお送り下さい(e-mail 可).また、グループ発表を希望する場合も,  同様のリストを上記期日までにお送り下さい.

特別セッションを提案される会員は,① 特別セッション名(日本語と英語),② 代表コンビーナの氏名・所属・連絡先(メールアドレス・電話番号),③ 共同コンビーナ1~3名の氏名・所属,④ 特別セッションスコープ(200字以内)を明記し,11月26日(木)までに集会専門委員会宛(学会事務局気付け)に送付して下さい(メールでの送付も可).特別セッションの採択は11月28日(土)の理事会で決定し,代表コンビーナに採否を通知します.特別セッションが採択された場合は,2021年1月に開催される集会委員会に,代表もしくは共同コンビーナ1名に出席いただき,プログラムの編成を行っていただきます.大会当日は,コンビーナの責任で特別セッションを運営していただきます.

シンポジウム・一般発表者は,発表の登録と日本地理学会発表要旨集に収録する要旨の版下原稿の投稿が必要です.要旨の体裁や長さ,および演題登録システム「Confit」を使用する点は,従来の大会と同様です.特別セッション発表の申し込みでは,口頭発表区分で開催される特別セッション名を選択して下さい.

ポスター発表と高校生ポスターセッションで使用するポスター(pdfファイル)は期日までに学会に提出する必要があります.シンポジウム・特別セッションへの参加申し込み方法等は,各オーガナイザー・コンビーナが決定します.これらの各種申し込み方法・期日などに関しては,改めて本ホームページ等でお伝えいたします.

5 参加費

参加費は 正会員3,000円,学生会員1,500円,非会員3,500円,非会員(学生)2,000円です.下記のゆうちょ銀行の振り込み口座にあらかじめ振り込んで下さい.郵便局備え付けの払込取扱票の通信欄・インターネットからの振込のメッセージ欄に「タイカイサンカヒ」あるいは「大会参加費」と御記入下さい.

 加入者名 公益社団法人日本地理学会: 郵便振替口座 00140-6-12578
 他金融機関からのお振り込みの場合: ○一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座0012578

2020年度研究助成について

日本地理学会では,これまで小林浩二研究助成および吉野正敏研究助成を実施してきました.しかし,今般の新型コロナウイルス感染問題により,当面ヨーロッパをはじめとする海外渡航,さらには国内外での現地調査の実施について困難が予測されるため,2020年度は両研究助成の募集を見送ることにします(なお,斎藤功研究助成については,2019年度の同助成金授与者の研究が完了され次第,助成は終了となります).

日本学術会議会員推薦者の任命拒否に関する声明文

2020年10月7日

日本地理学会理事会

 広く報道されておりますように,日本学術会議の新会員推薦者105名のうち6名の任命が,内閣総理大臣によって拒否されました.また,2016年と2018年には,会員の補充のために日本学術会議が提案した候補者に対して総理大臣官邸が難色を示し,補充が行われなかったことも明らかになりました.これらの事態は,政府に学術の立場から提言を行う独立した組織として長期にわたり活動してきた日本学術会議において異例のものであり,科学における実績に基づく科学者による推薦を政治が拒絶したことになります.これは,日本国憲法で保障されている学問の自由を否定するものであり,多数の方が指摘しているように,日本学術会議法にも違反すると考えられます.

 日本地理学会は,この事態を深く憂慮し,梶田隆章日本学術会議会長らが表明された「2020年8月31日付で推薦した会員候補者のうち,任命されていない方について,速やかに任命していただきたい」という要望に賛同し,これを支持いたします.また梶田会長らが要望された「推薦した会員候補者が任命されない理由を説明いただきたい」についても賛同・支持し,抽象的な表現ではなく具体的な表現による理解可能な説明を政府に求めます.


日本学術会議会員推薦者の任命拒否に関する声明文(PDF)

2020年秋季学術大会要旨集について

日本地理学会発表要旨集購入者の皆様

2020年秋の大会においても前大会に引き続き要旨集購入者に限り、「2020年秋季学術大会の発表要旨集PDF版」の利用ができます。定期購読者以外の方には2,000円で販売いたしますので、入手ご希望の場合には,学会事務局までメールでお申し込みください。

以下のリンクより一度ファイルをダウンロードした後に、冊子体の要旨集に同封されたパスワードを用いてご開封ください。
ソフトウェアによっては正しくファイルが開けない場合があるので、ご利用に際してはAcrobat Readerをお使いください。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年秋季学術大会の発表要旨集PDF版

日本地理学会 2020年秋季学術大会 高校生ポスターセッション(オンライン)発表リスト

 2020年秋季学術大会において、高校生ポスターセッション(オンライン)を開催いたします。高校生が作成した計13件のポスターが発表されますので、積極的なご参加をお願いいたします。
 なお、高校生ポスターセッションへの参加には申し込みが必要です。下記サイトからご登録ください。後日、特設サイトの情報を通知いたします。
〔参加申し込み期間〕2020年9月16日(水)-2020年9月30日(水)
〔申し込みサイト〕 https://www.ajg.or.jp/2020autumn_registration/

 ポスターの公開期間や質疑応答については、下記ページからご確認ください。
  https://www.ajg.or.jp/20200720/6766/


2020年秋季学術大会 高校生ポスターセッション 発表リスト

発表番号,「発表タイトル」,発表者(学校名)、発表要旨
(発表者中の下線は筆頭発表者)

01,「観光における写真の影響-写真の撮影・保有と満足度・記憶度との相関についての考察-」
       村岡優菜・木村理瑞(鳥取県立鳥取西高等学校)

(発表要旨)写真撮影,写真保有が,旅行満足度・記憶度にどのように影響するかを調査した。本校の台湾研修旅行参加者280人を対象に,外山ほか(2015)の調査方法を援用したアンケート調査を実施した。写真の撮影枚数および保有枚数,写真の被写体(人,物体,場所)別枚数,満足度と記憶度の指標27項目等について,1週間後と5週間後の2度の調査を行った。調査期間中における満足度の向上と保持には,観光へのポジティブな感情,観光地への満足感の2つが関連することが明確となった。総合的に高い満足度・記憶度を保持した属性では,観光本来の意味での観光を満喫したことと関連していた一方,他の属性では撮影や同行者との有意義な時間の重視など観光本来の意味からずれやすかった。撮影枚数と観光の楽しみ方は相互作用関係にあり,記憶度や満足度を向上させるためには,自己の観光に対する意識や楽しみ方を再認識することが有効である。

02,「地球上における二酸化炭素の流れの可視化」
 齋藤真理子・寺嶋桜子(お茶の水女子大学附属高等学校)

(発表要旨)地球温暖化の急速な進行が問題となっており、その解決策として二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの排出量の削減が求められている。しかし、単純に二酸化炭素の排出量が減少すれば、世界の気温上昇は一様に緩和されるのだろうか。本研究では、地球上のどこで二酸化炭素が多く発生し、それがどのようなルートでどこに広まり、最終的に何と結びついて気温上昇を引き起こすのか、という一連の流れを可視化することで、温暖化対策を考える上での一助とすることを目指している。
 文献調査や、総務省統計局や地図帳の国別統計データ(二酸化炭素排出量、森林面積など)をGISを用いて重ねていく作業を行った結果、二酸化炭素の排出量や吸収量は地点によってばらつきが大きいにも関わらず、年単位で見ると大気中の二酸化炭素濃度は世界で一様に上昇していること、また、北半球の中高緯度では気温の上昇傾向が特に大きいことが分かった。”

03,「高校生がショッピングモールを選ぶ上で重要な条件とは」 
 鷺山惟織(千葉経済大学附属高等学校)

(発表要旨)千葉県には主要なショッピングモールが5つ程あり,中でも“イオンモール幕張新都心”は平成25年開業の比較的新しい施設である。しかし,本校の生徒238名を対象にアンケート調査を行ったところ,利用頻度の高さは“ららぽーとTOKYO-BAY”に次いで2番目に留まった。
 本研究の目的は,“ららぽーとTOKYO-BAY”と“イオンモール幕張新都心”の高校生における利用者数に大きな差がある要因を導き出すことである。
 本研究では,一般的に高校生は金銭的な制約があり,在住自治体からの物理的な距離の短さや,交通費の安さで利用するショッピングモールを選ぶという仮定の下,上記のアンケート調査を分析し,現地調査を行った。
 その結果,服飾店の多さ,モール内での過ごしやすさ,そして最寄り駅からモールまでの所要時間の短さが高校生にとって重要であることが明らかになった。
 以上から,高校生がショッピングモールを選択する際,自宅からの物理的な距離は重要ではないと言える。

04,「千葉県市区町村の人口移動様態における「重力モデル」の応用分析」
 石川翔太(千葉県立千葉高等学校)

(発表要旨)千葉県の人口移動様態における一般的傾向と地域的特徴を解明するため、国勢調査データを用いて作成した千葉県の人口移動に関する3つの主題図から見出した3つの特徴(調査課題)-①東京大都市圏の影響、②木更津市や茂原市など、地方の中核機能を持つ市の、人口移動への影響、③銚子市の人口転出に見られる特異性-において、演算方法についての様々な検討・吟味を行った上で「重力モデル」の式を用いて市区町村間の年間の移動量の理論値を算出し、実際の移動量との比較分析を実施した。これらの分析の結果から、東京の近郊ほど東京の影響を強く受ける、また、地方の中核都市がその周辺市と活発な人口のやり取りを行っているという一般的傾向が仮説通りに見出されると共に、銚子市と茨城県神栖市の間では、特別に強い結びつき(影響力)が存在するといった地域的特徴が計算によって明らかになり、これらは、地方創生の問題などへと繋がる知見となった。

05,「withコロナ時代における鎌倉の小町通りの食べ歩きと課題」
 武井香奈子(桐光学園高等学校)

(発表要旨)COVID-19の影響で落ち込んだ旅行需要の回復を目指して政府がgo toトラベルキャンペーンを実施するなどwithコロナ時代の観光に対して様々な取り組みがなされている。本研究では、食べ歩きが醍醐味である鎌倉の小町通りにおけるwithコロナ時代の観光について取り上げる。2019年秋に小町通りで実施したフィールドワークでは、歩道の狭さと人通りの多さからゴミ箱の設置が課題であること、事業主のごみ箱設置に対する意識が低いことが観光地の課題として明らかとなった。一方で現在、連日メディアで報道されている通り、旅行や観光には感染予防対策が必要となり、2019年秋の観光に対する課題とは変化があるのではないかという仮説を持った。そこで2020年夏に再度小町通りにインタビュー調査を行い2019年秋から2020年にかけて、観光客向けの事業者や観光地における課題にどのような変化があったのか、さらにwithコロナ時代における新たな課題を明らかにした。

06,「バイヨン中学校におけるバガス製品を活用した教育向上案」
 木村宗洸(宮城県仙台二華高等学校)

(発表要旨)カンボジアでは、ポル・ポト政権による知識人の虐殺や、教師の収入が高くないなどの理由から様々な教育問題が存在している。シェムリアップ州、アンコールクラウ村にあるバイヨン中学校は都市から離れた地域に建設されていることから、さらに教師不足や教育の質の低さといった問題を抱えていることが先行研究による現地調査から明らかになっている。
 そこで本研究では、中学校の売店で販売されているサトウキビジュースの搾りかす(バガス)に着目し、通常は廃棄されるバガスを生徒が加工し、それを販売して得られた収入を教師が補講授業を開く際の費用に充てることで、教師不足および生徒の学力向上が可能か検証した。作成が容易だと思われるノートへの加工とその需要について、現地でインタビューおよびアンケート調査を実施し、そこで見えてきた課題と今後の展開について報告する。

07,「カンボジア、バイヨン中学校における口腔衛生の現状」 
 井崎英乃(宮城県仙台二華高等学校)

(発表要旨)「歯」とは人間誰もが一生使い続けるものであり、体全体の健康と深い関係にあることが知られている。DMFT指数で比較すると、先進諸国と比べて東南アジアや南アメリカ諸国では特に大きな値が示されており、原因の究明と対策が必要である。
 本研究では、カンボジア王国シェムリアップ州、アンコールトム遺跡のすぐ西にあるバイヨン中学校の生徒53名を対象に、歯に関わる生活習慣についてのアンケート調査を行った。その結果、歯磨きの回数と比較し、虫歯の保有率が非常に高いことが明らかになった。さらに、インタビューからは、虫歯予防や口腔衛生教育が不十分で、近くに歯科病院もなく治療が行われていないことや、使用している水にも問題があることがわかった。彼ら・彼女らが置かれている状況や環境を踏まえると、虫歯の予防をするために何よりも学校教育において虫歯予防、公衆衛生教育を導入していくことが大切だと考えられる。”

08,「京都府八幡市の飛び地における課題」
 金政秀雄・金光 奏・田中大熙・德和目脩太(洛星高等学校)

(発表要旨)飛び地とは、同一市町村が地理的に離れて他の市町村に囲まれて存在するものである。私たちは、飛び地は市町村本体から切り離されているため、行政サービスの面や住民の防災の面において、様々な支障が出るのではないかと考え、周辺地域とどのように連携しているのかを調査した。
 そこで平成27年国勢調査町丁・字等別境界データを用い、全国の飛び地の分布を調べると、全国に飛び地は数多く存在していることが分かった。
 その中でも八幡市の飛び地は、京都に住む我々に身近で、洪水被害を解消するための木津川の付け替え工事によって発生したものであると分かっている。そこで現地調査等によって、飛び地に対してどのような対応を行っているのかを調査すると、周辺の京都市や久御山町との綿密な連携の様子が見えてきた。このような連携を行うことで、飛び地を無理に解消する必要性もなくなり、住民の意向を反映することができると考える。

09,「Web地図やARアプリを使った日本遺産「石見神楽」の魅力の情報発信」
 田原志菜(島根県立益田翔陽高等学校)

(発表要旨)本研究の目的は,2019年に日本遺産に登録された島根県西部石見地方の伝統芸能「石見神楽」の魅力を情報発信する方法を,パソコンやスマホ上のWeb地図や,位置情報などが使えるARアプリなどを用いて方法を考案することである。「石見神楽」は,島根県西部では今のところ人気があり,多くの社中(地域で継承する団体)やその下部組織の子ども神楽もある。しかし,今後少子化の中で後継者不足は避けられない課題である。地域内の子供たちや石見地域外の人に広く石見神楽の魅力を発信し今以上にファンを増やす方法を検討したい。方法として,Web地図アプリを使い石見神楽の演目の舞台となった場所を図示して説明したり,ARアプリを使って位置と動画配信を組み合わせ魅力を伝えたりする方法を考え,結果を考察する。プランは地域遊びイベント「いわみん」に参加し,実際に体験プログラムとして今年秋に実施する。その成果を報告したい。

10,「after/withコロナ時代の鎌倉の観光」
 藤井 結※1・池田明日香※1・岩田梨聖※1・川久保真里※2・目黒奈央※2・谷地田桜子※2(※1 山脇学園高等学校,※2 鷗友学園女子高等学校

(発表要旨)神奈川県鎌倉市小町通り商店街を対象に、オンライン上で高校生・地元住民でafter/withコロナについて、VR動画やインタビュー記事を参考にディスカッションを行いプレゼンテーションを実施した。混雑状況がリアルタイムで分かるドットマップやアートを使った集客、オンライン上で小町通りを再現してショッピングを楽しんでもらうなど、ユニークなアイデアを出し合った。
 これらを踏まえて、コロナウイルスにおける観光地の現状や課題について調査した。
 コロナ前の小町通り商店街の利用者の集中を調べるため、鎌倉の各観光地の入り込み客数を地図に示した。また、小町通りの店舗に聞き取り調査を行い、様々なジャンルのお店が実際にコロナとどう向き合っているのか調べた。
 ディスカッションで考えた理想と実際に聞いて分かった現状を踏まえて、より具体化した新たなアイデアを提案した。

11,「都心に残る古民家集合地区の防災について」
 松島美月(品川女子学院)

(発表要旨)本研究は、木造住宅や井戸といった都心に古くから残されている建造物や施設と、それぞれの関係を踏まえ、防災のあり方がいかに変化しているかを調査するものである。近年発生している大きな災害を踏まえてみても、築年数の長い木造住宅は、地震や火事の被害を受けやすいことは明らかである。また、これらの地区には高齢者が多く住んでいることが多いことから、住居とそこに暮らす住民は災害への対策が進んでいないと考えられる。そこで、東京都心の任意の2地域において新旧の地形図を比較し、過去の災害履歴を踏まえ、住宅街の中に築年数の古い住宅街の一画がどうして残っているのか、災害への危険性や対策という観点で、その一画特有の条件があるのかフィールドワークを通じて考察を行った。

12,「水害対策を身近なところから疑ってみた」
 山内愛華(千葉県立船橋芝山高等学校)

(発表要旨)昨年「高校生等防災パワーアップ講座」で学んだことや、今年7月の球磨川の氾濫により市街地が浸水したことをきっかけに、身近な地域における同様な災害の危険性や避難行動における安全性について、千葉県市川市を例に調査した。真間川・江戸川の氾濫や内水氾濫を想定したハザードマップを読み取り、浸水想定範囲について、避難場所の立地や安全性について検討した。その結果、浸水時に使用することが困難であると考えられる避難場所もあることが明らかになった。例えば、浸水想定範囲に立地し、すぐ隣に川があり、周囲より標高が高いわけでもないという避難場所が多く見つかったので、その避難場所が本当に有効であるか検討した。河川との位置関係や、標高や地形との関わりを考慮した避難場所の設定やハザードマップへの反映が必要であることを考察した。ハザードマップに頼るばかりではなく、自分で考え行動することが命をわけることにもなると考えられる。

13,「学校周辺の地形―甘い立体地図を作ろう」
 植草和花(千葉県立船橋芝山高等学校)

(発表要旨)私は親しみやすいものから地理を学ぼうと思い、『地図趣味』という本で紹介されていた等高線ケーキを制作した。地理が苦手な生徒にも、地理をわかりやすく、楽しく学べる方法を検討し、GISを用いて地図を作成し、それを基に地形を模したケーキを制作した。生地の型紙は「カシミール3D」で基盤地図情報を使用し、等高線間隔を2メートルに設定し、それを印刷した。また、地理院地図の「自分で作る色別標高図」で地図とケーキを比較するための色別標高図も作成した。ケーキは生地を緑から茶色のグラデーションになるように調節しながら焼き、等高線に沿って切り、重ねた。身近で高低差の激しい本校周辺を対象とし、台地と低地とその斜面、2つの水系の分水嶺も一目でわかる立体的なケーキが完成した。GISの使い方を学び、ケーキを作る楽しさが地理を学ぶ楽しさと繋がるこのアイディアを生かし、さらに学習を楽しくすることができるものと考えられる。

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高校生ポスターセッション これまでの発表者・受賞者リスト
https://www.ajg.or.jp/20190316/5238/

 

 

「地形分類図で災害リスクを知る:ハザードマップを補うために」公開

「地形分類図で災害リスクを知る:ハザードマップを補うために」が日本地理学会災害対応委員会から公開されました。

https://ajg-disaster.blogspot.com/2020/09/LCMap.html

2020年秋季学術大会参加登録ページ

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