学会賞:優秀著作部門

2016(平成28)年度

伊藤千尋会員

『都市と農村を架ける―ザンビア農村社会の変容と人びとの流動性』(新泉社,2015年)

伊藤千尋会員による『都市と農村を架ける―ザンビア農村社会の変容と人びとの流動性』(新泉社,2015年)は,長期にわたるザンビアでの綿密なフィールドワークによって得られた知見から,現代アフリカにおける農村と都市との関係性を明らかにした好著である.著者は,農業,非農業間の農民の往復行動などに着目し,農村と都市というセクター間の人々の広い流動を,「生計活動」の視点から丁寧に追い,また,農村に基盤を置きつつ非農業活動を営む「農村ビジネス」によってもたらされる暮らしの変容などにも注目し,「生計活動」の多様性を動態的に捉えている.本書は,発展途上国の農村・都市関係の理解に新たなパースペクティブを提示したものと評価される.

 

2015(平成27)年度

遠藤邦彦(日本大学名誉教授)

『日本の沖積層―未来と過去を結ぶ最新の地層―』(冨山房インターナショナル,2015年)

 

2014(平成26)年度

水野一晴(京都大)

『神秘の大地、アルナチャル―アッサム ・ヒマラヤの自然とチベット人の社会』 (昭和堂、2012年)

 

2013(平成25)年度

平岡昭利(下関市立大)

『アホウドリと「帝国」日本の拡大  南洋の島々への進出から侵略へ』 (明石書店、2012年)

 

2012(平成24)年度

荒又美陽(恵泉女学園大)

『パリ神話と都市景観』 (明石書店、2011年)

守屋以智雄(金沢大学名誉教授)

『世界の火山地形』 (東京大学出版会、2012年)

 

2011(平成23)年度

岩田修二(東京都立大学名誉教授)

『氷河地形学』 (東京大学出版会、2011年)

 

2010(平成22)年度

佐野静代(同志社大)

『中近世の村落と水辺の環境史― 景観・生業・資源管理―』 (吉川弘文館、2008年)