(3)移民・移住とエスニシティ研究グループ - 日本地理学会

2007年度活動報告


代表者  杉浦 直
[シンポジウム]
2007年度春季学術大会(2007年3月21日、東洋大学)において「『エスニシティの地理学』の課題と方向」と銘打ったシンポジウムをグループの主催で開催した。オーガナイザーは杉浦 直・山下清海・千葉立也、報告は、杉浦 直「エスニシティ概念の再確認と地理学への接合―シンポジウム趣旨説明にかえて―」、山下清海「エスニックタウン研究の課題と地理学」、椿 真智子「エスニック文化継承研究の課題と地理学」、吉田道代「エスニック=社会問題研究の課題と地理学」、大石太郎「言語社会研究の課題と地理学」、片岡博美「エスニック・ビジネス研究と地理学」、千葉立也「『エスニシティの地理学』の研究課題と方向」、コメントは矢ケ﨑典隆である。参加者は200名近くに上ったと思われ、きわめて活発な質疑応答があった。

[研究集会] 2007年10月7日(日)13時~14時30分、司会:山下清海、参加者9名。
福本 拓(京都大・研):「セグリゲーションの計測指標に関する近年の研究動向」
内容
1.はじめに
2.セグリゲーション計測に関する研究の前提
3.伝統的なセグリゲーション計測指標とその問題
4.空間的側面を加味したセグリゲーション計測指標
5.批判と方向性
福本氏は、おもに1990年代以降のセグリゲーション計測指標に関する多くの先行研究の成果と問題点を整理し、今後の研究課題について、数式を示しながら報告した。質疑応答では、この種の研究が盛んな欧米と研究が極端に少ない日本との温度差の原因がどこにあるのか、セグリゲーションに関する地理学研究の課題などについて、活発な意見交換が行われた。

[メーリングリストの運用]
引き続きメーリングリストを運用し、メンバー間の情報交換を行っている。

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