(9)エスニック地理学研究グループ - 日本地理学会

                           活動報告:

                                    代表者  福本 拓 

 本研究グループの2022年度の活動は、引き続き新型コロナウイルスの流行に伴う制約を受け、例年実施している春の研究集会(於 東京大学)における研究集会の開催は見送らざるをえなかった。ただ一方で、メーリングリストを介したエスニック地理学に関わる情報交換については、昨年度までと同様に活発に行われた。このほか、グループ所属の福本 拓会員が2022年3月に刊行した『大阪のエスニック・バイタリティ―近現代・在日朝鮮人の社会地理―』(京都大学学術出版会)の合評会が2022年11月27日に開催され、本グループ会員も多数参加した。コメンテーターは、原口 剛氏(神戸大)、水内俊雄氏(大阪市立大学名誉教授)の2人の地理学の研究者に加え、蘭 信三氏(大和大学・上智大学名誉教授)、山本かほり氏(愛知県立大)の社会学者が務め、活発な討議がなされた。エスニック地理学の成果を他領域との交流の中でさらに発展させていく上で、重要な機会になったと考えている。