(5)環境地理教育研究グループ - 日本地理学会

                             活動報告:

                                        代表者  朴 恵淑 
 「環境地理教育研究グループ」は、地理学が環境問題の解決・改善に果たす役割と共にSDGs-ESDを基軸とする持続可能な社会を担う次世代環境人材育成に貢献する。
2022年度の主な活動は下記の通りである。
1) 第16回「環境マネジメント全国学生会議」開催(三重大学)
 日本のISO14001認証取得の9大学から約100名の学生と教職員が参加し、環境地理教育研究グループメンバーの指導によって、次世代を担う参加学生全員による環境・SDGs・カーボンニュートラル社会創生の「三重宣言」を行った。(2022年6月25-26日)
2)「日韓環境・SDGsフォーラム in 三重」開催(三重大学)
 三重大学・駐名古屋大韓民国総領事館・三重県との連携による国際環境・SDGsフォーラムを開催し、朴 恵淑代表による三重大学の環境・SDGs・カーボンニュートラル社会のトップランナーとなるための次世代環境人材育成の基調講演、朴 先哲駐名古屋大韓民国総領事による日韓の産官学民の国際環境協力に関する特別講演が行われた。(2022年7月15日)
3)「四日市公害訴訟判決50周年シンポジウム」開催(三重大学)
 環境地理教育研究グループメンバーが中心となって、日本の高度経済成長を支える一方で、四日市コンビナートからの大気汚染物質による四日市ぜんそく(公害)訴訟判決50周年シンポジウムを開催した。参加者全員による分科会を行い、四日市公害の発生メカニズム、人間を含む生態系への影響、四日市公害克服の環境政策、次世代を担う環境人材育成、21世紀の環境問題が最も懸念されるアジア諸国との国際環境協力による持続可能な社会創生に関する活発な意見交換を行なった。(2022年7月23日)
4) 国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27;エジプト・シャルエルシェイク)に参加・世界のアカデミアとの連携活動
 エジプト・シャルエルシェイクで開催されたCOP27(シャルエルシェイク実施計画)に、朴 恵淑代表が国際環境NGOおよびWHOアジア太平洋環境保健センター(WHOACE)初代所長として参加し、世界のアカデミアとの連携によるサイドイベントを開催し、「環境地理教育研究グループ」の活動について発表・アピールを積極的に行った。(2022年11月6-20日)
5)「環境地理教育研究グループ」と中部電力(株)との協働事業「エネルギー環境教育」実施 
 環境地理教育研究グループメンバーによる、2030年のSDGs達成、2050年のカーボンニュートラル社会創生に向けた、創エネ(再生可能エネルギー)・蓄エネ・意識改革による省エネについて、三重県・鈴鹿市・東員町・桑名市を対象とする研究を行い、現地調査、鈴鹿市長と東員町長との懇談会及びゼロカーボンシティ宣言記念講演会を行った。(2022年4月〜2023年3月)
(6)書籍出版
“YOKKAICHI Studies” Learned from the YOKKAICHI Air Pollution for Environmental Policy and International Environmental Cooperation in Asia (2022), Hye-Sook Park, Overcoming Environmental Risks to Achieve Sustainable Development Goals- Lessons from the Japanese Experience, Springer, 47-54pp.