(11)エスニック地理学研究グループ - 日本地理学会

代表者  大石 太郎 

 本研究グループの2019年度の主な活動として、メーリングリストによりエスニック地理学に関する情報交換を行うとともに、春季学術大会において下記のように研究集会を実施した。自身の長年にわたるアメリカ合衆国西海岸における調査経験に基づいてエスニック都市空間を理論的に検討した杉浦報告、神戸市における南アジア系料理店の地域戦略を現地調査に基づいて検討した澤・南埜報告を受け、活発な討論がなされた。また、共催ではないが、秋季学術大会の翌週に本研究グループの参加者2名が人文地理学会第133回地理思想研究部会・第47回地理教育研究部会合同研究会で講演し、主に高等学校での新しい学習指導要領を視野に入れて、地理教育におけるエスニシティの取り上げ方を中心に活発に討議した。

[研究集会]2019年3月21日(木)、於 専修大学生田キャンパス、参加者16名。
杉浦 直(岩手大・名誉):「エスニック都市空間―類型論の試み―」
コメンテーター:福本 拓(宮崎産業経営大)
澤 宗則(神戸大)・南埜 猛(兵庫教育大):「インド・ネパール・パキスタン料理店の地域戦略の比較―神戸市の事例―」
コメンテーター:鍬塚賢太郎(龍谷大)

[関連研究会]2019年9月28日(土)、於 近畿大学、参加者17名。
人文地理学会第133回地理思想研究部会・第47回地理教育研究部会合同研究会
大石太郎(関西学院大):「カナダ、ケベック州における多文化共生―現状と解決モデルの模索―」
戸井田克己(近畿大):「教科書の中で描かれる『エスニシティ』」


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