地理教育のための活動の紹介 - 日本地理学会

日本地理学会では、地理教育の推進・支援のための活動を展開しています。2022年度からは高等学校で地理が必修化され、「地理総合」と「地理探究」が始まりました。これをうけて「地理総合オンラインセミナー」(共催)や、各種シンポジウムを通じて、新しい地理教育に関する情報を発信しています。本会の機関誌(オンラインジャーナル)であるE-Journal GEOの「地理教育総説記事」では、地理教育に関係する情報を社会にむけてわかりやすく発信するための記事を掲載しています。また、学術大会における高校生ポスターセッションを実施したり、国際地理オリンピック(iGeo)を支援したりしています。

地理教育に関する活動の詳細については 地理教育専門委員会のページ をご覧ください。

地理総合オンラインセミナー

2022年度からは高等学校で地理が必修化され、持続可能な社会づくりのための「地理総合」が始まりました。「地理総合オンラインセミナー」(主催:地理教育フォーラム、共催:日本地理学会・日本地理教育学会)では、新しい地理教育の充実に向けて、地理総合の授業づくりに役立つ内容(各単元の解説や地理院地図の活用法など)をオンラインで配信しています。2022年3月からの1年間で10回の開催を予定しており、講師には、地理学を専門とする大学教員・研究者、現役の高校教員を迎えています。リアルタイムのセミナー(Zoom開催)では、オンラインでの解説と、質疑応答にご参加いただけます。また、当日の動画やスライドをウェブ上で閲覧することもできます。

E-Journal GEO「地理教育総説記事」

E-Journal GEOは2006年に刊行された本会の機関誌(オンラインジャーナル)で、地理学での研究成果・提言を社会に向けてわかりやすく情報発信することを目的としています。この中に「地理教育総説記事」として、地理教育に関する記事を公表しています。

学術大会における高校生ポスターセッション

日本地理学会では,学術大会(年2回)において高校生ポスターセッションを実施しています。高校生ポスターセッションは、高校生のみなさんが地理学に関連する研究を発表し、他の参加者(研究者,教員,大学院生,大学生,高校生,など)と質疑・応答などを通して交流することができます。また、優秀発表賞(会長賞・理事長賞)について表彰を行っています。高校生のみなさんは学術大会にも無料で参加して、すべての発表を聴講することができます。2020年秋季学術大会、2021年春季・秋季学術大会、2022年春季学術大会は、オンライン形式で実施しました。2022年秋季学術大会(2022年9月23日〜25日:香川大学)でも、オンライン形式での開催を予定しています。

地理オリンピック(iGeo)の支援

国際地理オリンピックは世界中の16才から19才までの学生(生徒)による地理の競技会です。1996年に第1回大会が開催され、2012年からは毎年開催されています。代表選考で選抜された選手は、日本代表として世界大会に派遣されます。2021年の第17回国際地理オリンピック(イスタンブール大会・オンライン、46カ国から180名の選手が参加)では、出場した日本代表選手4名全員がメダルを獲得しました(金メダル2名、銀メダル1名、銀メダル1名)。2022年7月の第18回国際地理オリンピック(パリ大会・オンライン)にも、4名の日本代表選手が派遣されます。