2013年春季学術大会のお知らせ(第3報)

2013年日本地理学会春季学術大会を,下記の通り立正大学熊谷キャンパスにおいて開催します.

1.日 程 3月28日(木)総会・代議員会
      3月29日(金)一般発表,懇親会
      3月30日(土)一般発表,シンポジウム,研究グループ集会
      3月31日(日)巡検

2.会 場  立正大学熊谷キャンパス

3.連絡先  田村俊和(立正大学地球環境科学部)
      電話 048-539-1630(地球環境科学部事務室) e-mail: ajg@ris.ac.jp

4.一般発表の形式と方法
一般発表には,①口頭発表と②ポスター発表があります.発表者(連名発表の場合は第1発表者および口頭発表者)は日本地理学会の会員に限ります.
①口頭発表は1人につき1題とします.ただし,ポスター発表やシンポジウム発表との重複,本人が口頭発表や説明を行わない連名発表との重複はかまいません.口頭発表は発表時間15分,質疑応答4分です.発表に際してプロジェクターは使用できますが,OHPは使用できません.会場での資料配布は御遠慮下さい.プロジェクターをお使いになる場合,Windows版のPowerPoint 2007で正常に表示されることを確認したファイルをUSBフラッシュメモリに保存して御持参下さい.なお,事前に各自で必ずウイルスチェックを行って下さい.フロッピーディスクの使用はできません.
②ポスター発表は1人につき1題とします.ただし,口頭発表とシンポジウム発表との重複,本人が口頭発表や説明を行わない連名発表との重複はかまいません.ポスター発表は展示場所と1時間程度の質疑応答の時間帯を指定しますので,この間に展示の場所で20分以上の口頭説明を行って下さい.ポスターの標準的な大きさは幅90cm×高さ180cm×1枚です.発表スペースに制約がありますので,御要望に添えないこともあります.会場での資料等の配布は自由です.

5.一般発表の申し込み
 一般発表は本会ホームページからの発表登録をすませたうえで,発表要旨集版下原稿のPDFファイル版下電子送付,もしくは郵送の受付をもって申し込みとします.登録締切り・PDFファイル版下送付は1月24日(木)14時,郵送での発表要旨集版下原稿の受付締め切りは1月24日(木)必着です.登録の方法や版下原稿の作成要領,申し込みの手続等については,日本地理学会ホームページの「2013年春季学術大会発表予定者へのお知らせ」を参照下さい.なお,登録最終日は混み合いますので,余裕をもって登録下さい.
一般発表では,関連する複数の発表を連続する時間帯(口頭発表)あるいは場所(ポスター発表)にまとめることができます(グループ発表).グループ発表を希望する場合は,その責任者が発表者名と演目を発表順に記したリストを,1月24日(木)までに集会専門委員会までお送り下さい(e-mail可).また,シンポジウムの発表についても,責任者が同様のリストあるいはプログラムを,上記期日までにお送り下さい.

6.研究グループの会場申し込み
 研究グループの集会は,3月30日(土)13時~17時の間に設定します.会場を用意しますので,開催を希望するグループは,①研究グループ名,②責任者氏名・連絡先,③開催希望時間(13時~15時もしくは15時~17時とさせていただきます),④参加見込み人数を文書(書式自由,e-mailも可)で,1月24日(木)までに,日本地理学会集会専門委員会宛に申し込んで下さい.会場に限りがありますので,御希望に添えない場合もあります.なお,会場校では研究グループの発表に関わる準備は行いませんので,御了承下さい.
 研究グループが中心となって「グループ発表」やシンポジウムを開催する場合は,「グループ発表」やシンポジウムの開催時間帯と研究グループの開催時間帯とが重なる可能性が高くなります.プログラムが組めなくなりますので,研究グループの会場設定の申し込みは御遠慮下さい.

7.大会・懇親会の参加費
大会参加費は正会員2,000円,正会員(学生会員)1,500円,一般(非会員)2,500円です.非会員で学生の方は2,000円,また,高校生以下は無料です.懇親会費は5,000円(院生・学生3,000円)です.

8.巡検計画の概要および参加申込み
 巡検は,先着順に必要事項を記入した各班の連絡方法により受け付けます.巡検に参加を希望される方は,各班の申込み必要事項を記入し,各班の申込み先にお送り下さい.締切りは,第1班3月1日(金),第2班3月8日(金),第3班3月5日(火)です.折り返し,参加費の支払方法と当日の案内をお知らせします.

第1班 北関東における水資源の管理と水環境の変化
 
趣  旨
  北関東を流れる大河「利根川」,「荒川」は,神奈川県を除く関東地方の水資源として非常に重要な地位を占めている.平成24年度は小雨により,久しぶりに給水制限が実施されたことは記憶に新しい.また,過去の洪水災害による悲惨な経験から,水屋や水塚,冠水橋(潜水橋)等さまざまな洪水対策がみられ,水の恩恵と脅威が同居している地域でもある.そこで,この両河川の水資源管理,扇状地の河床低下や地下水,洪水史跡と水塚等の現状を実地見学し解説する.

集 合
 3月31日(日)8時半 JR熊谷駅南口を予定
 
解  散
 3月31日(日)16時 JR高崎駅 17時半 熊谷駅を予定
 
コース
立正大学ステラ前出発―熊谷駅南口―荒川河床変化―元荒川源流―水塚(吹上周辺)―さきたま古墳群―中条堤―妻沼聖天―清水湧水(崖線湧水)―見目湧水―畠山重忠産湯井戸跡―水塚―埼玉県立川の博物館(昼食)―富岡製糸場―雄川堰―(可能であれば前橋・国交省ダム統合管理事務所)―高崎駅解散(一時解散)―熊谷駅―立正大学(解散)
なお天気,交通事情により変更の可能性があります.

案内者
 髙村弘毅・田村俊和・河野 忠(立正大)
 
募集人員
 20名(最少催行人数10名)
 
参加費
 8,000円(昼食代,入館料,資料代,車借り上げ代費用を含む)
 
地形図
 20万分の1「宇都宮」,5万分の1「熊谷」,「妻沼」,「深谷」,「三ヶ尻」
 
申込締切り
 3月1日(金)
 
参加申込み・問合せ先
 申込方法 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属を記入し,下記のアドレスにお送り下さい.
 〒360-0194 埼玉県熊谷市万吉1700 立正大学地球環境科学部環境システム学科 河野 忠
 電話 048-539-1677  FAX  048-539-1677  e-mail:kono@ris.ac.jp

第2班 秩父鉄道の発達と地域との関係

趣 旨
本巡検は,秩父鉄道の発達と地域との関係について,現地観察によって沿線の歴史的背景や地域資源の現状を認識し,課題や展望について議論することを目的としている.
秩父鉄道の前身である上武鉄道は,1899(明治32)年に,秩父,熊谷,寄居の資本家などの出資によって設立され,熊谷駅から建設が進められた.当初は秩父地方の生糸などの輸送を目的としていたが,武甲山における石灰石採掘にも乗り出し,1923(大正12)年に秩父セメント(現在の秩父太平洋セメント)を設立し,秩父における産業発展に大きく貢献してきた.さらに,長瀞においても積極的な観光開発を展開してきた.しかしながら,秩父鉄道の輸送量は1970年代にピークを迎え,沿線地域の人口減少やセメント需要の低下によって輸送量が減少してきたため,同社は鉄道事業の他,観光業,不動産事業などに経営を多角化してきた.
巡検では,熊谷駅から三峰口駅にかけての秩父鉄道沿線を視察し,今後の課題や展望について議論したい.

集 合
3月31日(日)8時45分 秩父鉄道熊谷駅改札前

解 散
 3月31日(日)17時 秩父鉄道三峰口駅(予定)

コース
秩父鉄道熊谷駅-長瀞駅-秩父駅・御花畑駅-影森駅-三峰口駅(予定)

案内者
山田淳一(立正大・外部研究員),大島登志彦(高崎経済大),中牧 崇(東洋大・非)

募集人数
 20名

参加費
500円(資料代.秩父鉄道乗車券などは各自支払い)

地形図
5万分の1「熊谷」,「寄居」,「秩父」,「三峰」

その他
すべて公共交通を利用した移動になります.なお解散後の行程は,時間に余裕を持って 御計画下さい.

申込締切り
3月8日(金)

参加申し込み・問合せ先
 申込方法 参加者氏名,住所,電話番号,メールアドレス,所属,年齢を記入し,郵送もしくはFAX,Eメールにて,下記の宛先にお送り下さい.なお,電話での受付はしておりませんので,御了承下さい.また,御質問等ございましたら,下記までお寄せ下さい.
  郵送:〒370-0801 高崎市上並榎町1300 高崎経済大学 経済学部 大島登志彦 宛
  FAX 027-344-7512(高崎経済大学大島研究室)
  e-mail:jn1.yamada@gmail.com(山田淳一)

第3班 埼玉県北部の農と食とまちづくり

趣 旨
 この巡検は熊谷市・深谷市を中心に,埼玉県北部の農業,地場産農産物を活用した食,そして農村らしさを地域資源として活かす取り組みを観察し,今日の地域振興の現状と方向性を考察する.この地域はブランド化されたネギ等の野菜栽培および花卉栽培が盛んであり,関東地方有数の集約的な園芸地域が形成されている.また,この地域は米麦二毛作地帯でもあり,粉食の食文化が受け継がれてきた.近年,これら農産物が地域おこしの資源として活用され始めている.さらに,東京大都市圏の立地条件を活かして観光農園を軸に農村らしさを創出し,地域活性化を図る動きもみられる.このように首都圏近郊外縁に位置し,都市化が進展しながらも農や食,農村らしさを維持あるいは新たに創出しながら独自の歩みを続けてきた本地域の諸相を観察し,社会的経済的な変動に対して各地の人々がどのように対応してきたのか,いかに今後の展望を切り拓こうとしているのかを現地で検討・議論したい.
 
集 合
 3月31日(日)9時00分 JR熊谷駅南口

解 散
 3月31日(日)16時30分 JR本庄駅を予定.JR新幹線本庄早稲田駅で下車も可能.

コース
熊谷駅― 熊谷市中心部(熊谷の暑さ,蚕糸業の残象)―熊谷市北部(小麦産地)―深谷市北部(野菜産地,産地市場,産直組合)―昼食―深谷駅(レンガ造駅舎)―深谷市南部(野菜・花卉産地)―美里町(農村観光)―本庄早稲田駅(一時解散)―本庄駅(解散)
*集合までと解散以後の交通費は自己負担となります.御了承下さい.

案内者
森本健弘(筑波大),宮地忠幸(国士舘大),高田明典(立正大),深瀬浩三(鹿児島大)

募集人数
 23名(最少催行人員 15名)

参加費
 3500円(バス貸し切り代,資料代含む.昼食別)

地形図
 2.5万分の1「熊谷」,「妻沼」,「深谷」,「三ヶ尻」,「本庄」,「寄居」

その他
昼食は深谷市の郷土料理「煮ぼうとう」を味わえるお店でとります.参加者には注文を前もっておうかがいします.

申込締切り
 3月5日(火)

参加申込み・問合せ先
 申込方法 e-mail,はがき,またはFAXにて下記の宛先に参加者の氏名・住所・電話番号・メールアドレス・所属をお知らせ下さい.折り返し御連絡いたします.
 〒305-8572 つくば市天王台1-1-1 筑波大学 生命環境系 地球環境科学専攻 森本健弘
 e-mail: tmrmt@geoenv.tsukuba.ac.jp (森本健弘)電話029-853-4240 FAX 029-853-6879
 
9.託児室の設置について
 3月29日・30日に託児室を開設いたします.開設時間,利用料金,申込み方法等については,本会ホームページを御覧下さい.