2004年度日本地理学会秋季学術大会
災害緊急報告ポスターセッション発表要旨
( 9月25・26日 於:広島大学


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P1001 杉山正憲・宇根 寛(国土地理院):平成16年新潟豪雨災害の浸水範囲と土地条件(約5.6MB)
梅雨前線の停滞による集中豪雨で、平成16年7月13日、新潟県三条市、見附市、中之島町周辺において多大な被害が発生した。国土地理院では、緊急に現地調査を実施し、浸水範囲図等を作成するとともに、過去に作成した土地条件図に浸水範囲を重ね合わせ、水害と地形との関係が分かる図を作成したのでその概要を報告する。

P1002 赤桐毅一((株) きもと):新潟県三条、見附、長岡、中之島、下田における7.13水害について
去る7月13日に標題地域に於いて発生した水害について、(1)水害の概況、(2)数カ所の破堤点、決壊点、越水地点についての洪水氾濫による地形変化の特徴、(3)水害時の避難に関する住民の意識、(4)ハザードマップの理解について、の4点について概要調査を実施してその結果を報告する。

P1003 佐藤照子・中根和郎・井口 隆・長坂俊成(防災科学技術研究所):平成16年7月新潟・福井豪雨災害の特徴
平成16年7月、信濃川支川の五十嵐川、刈谷田川、そして九頭竜川支川足羽川、日野川上流域に総雨量、短時間雨量ともに大きい雨が降った。上流の山間部では崖崩れ、地すべり、土石流などの土砂災害が、下流部では、河川の越水や破堤により、土砂を多量に含む洪水流が市街地に氾濫し、多くの家屋に甚大な被害を与え、死者20名という大水害となった。ここでは、中小河川流域で発生した土砂災害・洪水災害の特徴について報告する。

P1004 青木賢人(金沢大・文・地理)・長尾朋子(東京女学館)・坂本勉(福井大・教育地域科学・理科・学):7月18日福井水害当日の市内の状況と洪水堆積物(約1.2MB)
福井水害発生当日の春日地区における足羽川の決壊洪水と、福井市街の内水氾濫の状況を観察した。さらに、7月23〜28日に採取した洪水堆積物の粒度分析から洪水流の滞留状況を検討し、洪水流・浸水状況に対する微地形・人工構造物(鉄道路盤・地下道)の影響を確認した。

P1005 長尾朋子(東京女学館):2004年7月18日福井水害にみられる足羽川中流域における水害防備林の立地と機能(約2.5MB)
福井水害時に決壊洪水が発生した足羽川中流域には水害防備林が現存する。そこで、水害直後(7月23〜31日)に河岸の被害状況、林内での土砂の堆積状況を調査し、水害防備林の立地と機能を検討した。その結果、護岸機能とスクリーニング機能を持つこと、土砂の捕捉により自然堤防の発達を促していることが確認された。

P1006 沖田ちづる(お茶大・院):足羽川ダム建設問題と水害問題
足羽川では、環境保全の観点から、足羽川ダム建設について賛否両論が繰り返されており、今回、福井市中心部の足羽川堤防が決壊し、足羽川流域でとくに福井豪雨の被害が著しいものとなった。本研究では、水害の被害状況を報告するとともに、実態調査を通して、地域の動きが水害後、どのように変容してきているのかを検討する。

P1007 廣内大助(名古屋大)・堀 和明(名城大):平成16年7月福井豪雨による足羽川中・上流域の浸水被害(約5MB)
平成16年7月福井豪雨では、福井市内から足羽川中・上流にかけての地域で発生した水害や土砂災害により、著しい被害が生じた。とくに足羽川中上流部に位置する美山町では、最大時間雨量が87mmに達し、堤防の決壊や越流による氾濫によって、浸水深が3mを越える箇所も認められた。本報告では浸水範囲や浸水深、被害状況などを、足羽川中・上流域を対象に調査し、被害の特徴、浸水域と地形の関係などについて報告する。

P1008 林 能成(名古屋大)・伊藤貴盛((株)応用地震計測)・山岡耕春(東京大)・鈴木康弘(名古屋大):2004年9月5日紀伊半島沖の地震M6.9と東海道沖の地震M7.4時のインターネット版ナウキャストの検証
ナウキャスト(即時地震情報伝達システム)の普及を図るため、専用回線を必要としないインターネット版ナウキャストシステムを開発した。2004年9月5日に発生した2つの地震は、来るべき東南海地震時における有効性を確認する上でも重要である。本発表では今回の作動状況を検証し、有効性および課題を確認した。


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