会  告



日本学術会議に関する報告


 2005年9月末で日本学術会議の研究連絡委員会(研連)が廃止され,新体制に移行し,新しい組織・体制づくりが行われている.10月には新学術会議会員が決まった.地理学関係では,第3部(理工学)で岡部篤行氏が,第1部(人文社会科学)で碓井照子氏が会員に選任され,第3部「地球惑星科学委員会」,第1部「地域研究委員会」を中心に活動されることになった.現在は,研究分野の委員会の下に設置する分科会をどのように設置するかが議論されている.この分科会について,従来の研連のようなディシプリン分野別の分科会が望ましいと理事会では考えた.したがって,下のような意見書を作成し,学術会議会員と地球惑星科学連合とに提出した.

2005年12月24日 日本地理学会理事長 岩田修二

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意 見 書

2005年12月21日

日本学術会議地球惑星科学委員会所属
 日本学術会議会員各位

日本地理学会理事長 岩田修二

日本学術会議の地球惑星科学委員会の
分科会についての意見


 日本地球惑星科学連合事務局から送付された日本学術会議の地球惑星科学委員会の報告「学術会議だより[1]」(連合ニュース第2号にも掲載されている)の内容について,日本地理学会では理事会で検討しました.その結果を意見として表明したいと存じます.
 意見は地球惑星科学委員会の下の分科会の項に関するものであります.そこには,「分科会をどのように作るかについては,上記の役割をになうにふさわしい形とすることが必要である. 当初,地球惑星科学分野の5人の会員は,国際対応に適切なものとして,従来の研連を近い分野にまとめることができるものとして,地球物理,地質,地理,総合あるいは新規,という区分けを考えたが,活動内容が国際対応中心でないことが判明した以上,再検討が必要であるという認識にいたった」と書かれています.
 しかし,「地球物理,地質,地理」という区分けに対しては,連合が10月18日に各学協会に対しておこなったアンケート調査[分科会についてのご意見伺い]の結果をみると,2/3以上の学協会が異議なしとしています.このような多くの学協会の考えが無視されたことは,たいへん遺憾に思います.また,先頃おこなわれた地球惑星科学国際委員会でも,分科会の区分は,第1分科会(地球物理学分野),第2分科会(地質科学分野),第3分科会(地理学分野),第4分科会(新規横断分野)が望ましいという意見が出されております.
 このような状況をふまえて,日本地理学会は,地球惑星科学委員会の分科会については[分科会についてのご意見伺い」の提案どおりの,「地球物理学関連分野,地質学関連分野,地理学関連分野,横断型の新たな分野の4分科会」という区分が望ましいと考えます.
 このように考える理由は次の通りです.
 まず第1に強調したいのは,日本学術会議は学協会の意見を重視すべきであるということです.これまでも日本学術会議は,学協会の協力なしには活動できませんでした.新体制の日本学術会議も状況はおなじであると思われます.新しい日本学術会議にとっても,学協会との新しい関係をどう構築するかは重要な問題であると思われます.分科会設置問題も,そのような観点でとらえる必要があるでしょう.「学術会議だより[1]」には「新しい日本学術会議の役割」として,「新しい学術会議は,アカデミーとしての役割を果たすことが最大の課題である.その具体的内容は,政策提言,科学者ネットワークの構築,科学者間の認識の共有および合意形成,社会への発信,国際活動といわれている.すなわち,これまでは研連を通じた国際活動およびそれに対応する国内委員会など,研究者間の活動が最も中心的な活動であったが,これからは,むしろ政策提言や社会への発言など,学術会議から外に向けた活動が主な活動であるということである」と書かれています.これには全面的に賛成いたしますが,学術に基づく政策提言や社会への発信には,学術を支えている学協会との連携が不可欠ではないでしょうか.さもないと,社会的に影響力のない勧告や報告を乱発するだけの存在になってしまうでしょう.
 第2には「国際対応」の重要性です.分科会は「活動内容が国際対応中心でない」とされていますが,上記「新しい日本学術会議の役割」にも国際活動は挙げられており,そのためには分科会も国際対応に適切な区分であって不都合なことはないと考えます.
 第3には「地理」という語の重要性です.地理学・地図学・空間情報科学・第四紀学などの科学分野は,地球・惑星などの固体地球の現象,大気・水などの流体地球の現象,さらに生物的自然・人間社会を包括的に対象とし,方法論的には歴史的分析や空間的分析を総合的に駆使しています.このような科学の内容をぴったり表す言葉は「地理」をおいてほかにはありません.「地理」は科学分野を表す語であると同時に,広がりをもつ地球表層部の環境と諸現象をトータルに示す言葉でもあります.空間分析科学であるGISに「地理」が使われているように,「地理」は今後も広く使われる語であると考えます.


2007年(第23回)日本国際賞について

 
 財団法人国際科学技術財団より、本学会に日本国際賞の対象分野決定と推薦有資格者の推薦の依頼がきております。2007年の「日本国際賞」の授賞対象分野は下記の通りです。
 領域T:生産.分野例:材料技術,化学技術,電気技術,電子技術,機械技術,プロセス技術,資源・循環技術,設計技術.授賞対象分野「基礎研究が発信する革新的デバイス」
 領域U:生命保全技術・生命環境.分野例:食糧,森林,海洋,生態,微生物,ウイルス.授賞対象分野「共生の科学と技術」.

 日本地球惑星科学連合2006年大会開催


1.日時 5月14日(日)〜18日(木).
2.場所 千葉幕張メッセ国際会議場.
3.予稿集原稿投稿および大会参加登録申込受付
 大会HP:http://www.jpgu.org/meeting/(連合HP:http://www.jpgu.org/)よりwebでの予稿集原稿投稿および大会参加登録申込受け付けを行っています.
 予稿集原稿投稿
  早期投稿締切:2月1日(水)17:00 
  最終投稿締切:2月8日(水)正午12:00
 事前参加登録締切:4月10日(月)正午12:00

 会員種別の変更手続について


 学生会費納入の方が就職された場合は,正会員会費納入者となりますので変更手続を速やかに行って下さい.また,正会員会費納入の正会員で学生会費納入の正会員への変更を希望される会員は,2006年3月末日までに変更手続を行って下さい.変更については,本会ホームページ URL http://wwwsoc.nii.ac.jp/ajg/index.htmlの入会申込書をダウンロードし,ハガキ大にプリントアウトして所定の事項を記入し,あわせて備考欄に必ず,学生会費納入者から正会員会費納入者への変更の場合「学→正」,正会員会費納入者から学生会費納入者へ変更の場合「正→学」と朱書きの上,学会事務局までお送り下さい.入会申込書は郵送もできます.その節は学会事務局までお申し出下さい.なお,正会員会費納入者から学生会費納入希望者への変更は年に一度に限り実施します.

 社団法人日本地理学会入会の御案内


 日本地理学会は1925(大正14)年に創立された日本の地理学界を代表する学会です.現在の会員は,大学・研究所・企業等の研究者・技術者や小・中・高校の教員を中心に,その数は約3,000人に達しています.会員の研究分野は地形・気候・水文・植生・環境などの自然地理学,経済・社会・政治・人口・都市などの人文地理学のほか,世界各地の自然・歴史・産業・文化などの総合的な地域研究,地図・GIS (地理情報システム)・リモートセンシングなど,広い範囲にわたっています.
 日本地理学会は,近年のグローバルな環境危機や地震・火山噴火・地すべり・豪雨などの自然災害に対して,大地とそこに生活する人類を総合的に研究調査し,具体的な対策の立案に大きく貢献しています.また,国際化と国際理解の推進,国土の開発と保全,社会の持続的発展の可能性の追求,空間的情報処理技術の開発など多くの今日的な課題に取り組んでいます.さらに,これらの学術的成果を次の世代に伝えるために,地理学や地域情報の教育実践・普及についても活発な活動を行っています.
 1.日本地理学会の活動:1)地理学に関する研究・調査およびその奨励,2)機関誌その他図書の発行(機関誌「地理学評論 Geographical Review of Japan」年14回刊),3)年2回(春・秋)の学術大会,その他の研究集会,講演会,現地見学会などの開催,4)国内および海外の学術諸団体その他の機関との連絡・交流.
 2.会員の種類:正会員;地理学に関心をもち,本会の目的に賛同し年会費(12,000円;学生会費は7,000円)を納める個人.機関誌の定期購読,研究発表,各種集会への参加,本会施設の利用などができるほか,各種役員の選挙権・被選挙権を有する.このほかに「名誉会員」と「英文誌購読会員」,「賛助会員」があります.詳しくは学会事務局までお問い合わせ下さい.
3.入会の方法:本会ホームページ URL http://wwwsoc.nii.ac.jp/ajg/index.htmlの日本地理学会入会申込書をダウンロードし,ハガキ大にプリントアウトして必要事項を御記入の上,封書で日本地理学会までお送り下さい.入会申込書は郵送もできます.その節は学会事務局までお申し出下さい.後日,会費納入方法などについて御連絡いたします.

 「会費自動引落し制」への協力のお願い


 日本地理学会では郵便局と身近な金融機関(都市銀行・地方銀行・信金・信組・労金等)を利用した会費自動引落し制を実施しています.2006年1月15日現在1,483名の会員が利用されています.「自動引落し制」は学会事務の軽減・収入の安定などにつながるため,御利用いただきますようお願い申し上げます.
 なお,申込みの方法につきましては学会事務局へお問い合わせ下さい.

 問合せ先:日本地理学会事務局
電話 03-3815-1912
FAX 03-3815-1672


 自動引落しの通帳記載について


 会費等を各会員の口座より自動引落しさせていただきますと,通帳に「チリガッカイヒ」または「クオーク」と記載されます.「クオーク」(旧 東総信)は本会が学会費等の自動引落し業務を委託している会社です.自動引落しされた会費等は「クオーク」を通して三井住友銀行の本会口座へ入金されるシステムになっております.通帳の御確認をお願いいたします.

 

学術賞・研究奨励公募


  財団法人国土地理協会学術研究助成


1.助成対象分野 1)地理学および関連する学際的分野に関する学術的調査・研究.2)地図・地名に関する学術的調査・研究.3)地理・地図・環境等に関する教育・普及を目的とした調査・研究および活動.

2.助成金額 100万円限度.

3.助成対象となる調査・研究 調査・研究の計画および方法が,目的を達成するために適切であり,かつ十分な成果を期待し得るもの.文部科学省科学研究費補助金をはじめとする各種の研究助成との併給を妨げるものではない.

4.対象者 大学院博士課程修了,もしくは同等以上の能力と研究経験を有し,大学その他の教育機関や研究機関・博物館・図書館等に在職(在学)して調査・研究に従事している,個人または研究グループ.なお,これらの機関で常勤の職に就いている者に限って,助成を申請する代表者となることができる.

5.日程 申請の受付 4月1日〜4月25日必着.審査結果の通知 6月下旬.6.実施要項(申請用紙)の請求・問合せ先 下記ホームページより申請書がダウンロードできます.(財)国土地理協会 助成事業担当 〒105-0003 港区西新橋3-5-2 西新橋第一法規ビル 電話 03-3433-1561 FAX 03-3459-1034 ホームページ URL http://www.kokudo.or.jp e-mail:josei@kokudo.or.jp